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とぶわにといっしょに かんこくとあそぼ!

第4話 不完全ですが・・・

イドゥンがちくって、市長はルミが詐欺にあって3億ウォンとられたこと、プロジェクトオーケストラは寄せ集めだったことを知り、卒倒。
ルミは市長に呼び出しを食らいます。小さくなって待っているルミ。そこに堂々と入ってくるカンマエ。

「どうしてお話してくださらなかったんですか?」という市長。ルミをチラッと見てカンマエ
「私の犬を殺すと脅迫しました。それに途中で指揮者も一介のトランペッターに代えると言いました。彼が最高の指揮者だそうです。楽しい演奏が重要だとか言って、まったくおもしろいお嬢さんです」
「トゥ・ルミさん・・・今まで私の知らないところでいろいろやらかしてくれましたね」
とカンマエに深々と頭を下げる市長。立ち去ろうとするカンマエに「おやめになるのですか?」
「今日発ちます」と言って出て行くカンマエ。
しかし受付にかかって来た電話の主がチョン・ミョンファンと聞いてもう一度市長室に入っていくカンマエ。電話でミョンファンは指揮を引き受けると言うのです。
「私の後任なのだから、私のスタイルを引き継いだ人物がいい」
「先生のスタイルと言うと・・・オーケストラキラーのことですか・・・?」
市長の態度が変わってきます。
「今回の件で先生のことを調べさせてもらいました」
とカンマエが実力は最高だが、一つの楽団に6ヶ月以上いた事がない、厳しいので国際コンクールの優勝者を音楽まで止めさせたり・・・こんな厳しい指揮者にウチのオケが耐えられるわけない。ミョンファンは成功例があるのだ。
「お茶ですね」カンマエはおもむろに目の前にあるお茶のティーパックをつかみ
「干からびています、捨てなければ・・・でもチョン・ミョンファンはこれを使って最高の味を引き出せる・・・魔術です。すばらしいです・・・」
と言って口の中に入れるカンマエ。驚く一同。
「結構です。可能です。私も魔術をお見せいたしましょう。直接ご披露いたします。公演、期待してください」

カンマエはルミにすぐに団員を集めるよう指示。
「指揮していただけるんですか?」
「まだ夢見ているのか?これが失敗したらお前も私も一生悪夢だ!」

屋上に集まった団員。少ないな・・・オーケストラでしょ?アンサンブルじゃないよね・・・
履歴書を見ながら一人ひとりに詰問していくカンマエ。
オーボエのキム老人に
「市響をどうしておやめになったんですか?」「年齢規定が・・・」「定年後他のオケに入らなかったんですか?」「年が・・・」「いい訳です」
コンバスのヒョックォンに「音大卒業後オケに入らなかったのか? 」「呼んでくれる所がなくて・・・」「言い訳だ」
キャバレー出身ヨンギに「音大になぜ行かなかった?」「父が病気で」「お母さんは、他の兄弟は?」「3代続く一人っ子で、母も障害があって・・・」「ラーメンぐらいは作れるだろう」「でも父が病気なのに・・・」「それをどうしてあなたが関わるんですか?!」

「子供。両親。皆必要ありません!自分だけを考えろ!利己的でなければなりません!皆さんはとてもいい人です!いやバカだ。誰かのために犠牲になった、それは錯覚です!皆さんの今の姿を見てみなさい!やりたいこともできず、生活は厳しく、犠牲になったと同情だけされたじゃないですか!これはいい人でもなくバカでもなく卑怯です!やろうと思えばいくらでもできたのに、百も言い訳を作って逃げたんです!」

カンマエの人生観。
しかし、逃げた者の前には正しい・・・
どんなことがあったか知らないけど、カンマエは逃げなかったのです。

「もう逃げられません。ここは屋上です。でも、自分にはできないと思う人は最後に逃げるチャンスを与えましょう」するすると手を上げるヒョックォン。
しかし出口の鍵はカンマエが持っている。逃げるのなら飛び越えろと。
「3秒与えます。3、2、1!いませんね!よろしいです。皆さんの選んだ道ですから意義を唱えないように!」ヒョックォン、無視されすごすごとさがる。
「今日からメイン曲『ウィリアム・テル序曲』に入ります、今までのように生易しい曲ではないから覚悟するように!」

至極まじめなカンマエと団員たちの対照が面白い。腹抱えて笑いました。

息もつかずにキム老人に
「今日からスポーツクラブのオーボエコースでトレーニングを始めるように!」
「え?」(そんなのないよ、と戸惑っている)
ヨンギには「今日からトランペット学院に通うように!」
そして「夜だけの練習では足りません。朝から夜まで練習します。会社辞めてください!」
驚くヒョックォン「え!?」
「公演まで休職願い出しなさい。休暇を取るとか」モゴモゴ言ってるヒョックォンを無視し
「時間がありません!練習室まで走っていきなさい!」

カンマエの投げた鍵を取り、一目散に走る団員たち。しかたなくついて行くヒョックォン。

ロッシーニ『ウィリアム・テル序曲』

コンバスのボーイングを指導し、フルートの奏法を指導し、オーボエのリードにマクワウリの種が詰まっていることを当てるカンマエ。(オーボエは2重リードです)

すごい!と言う顔で驚く団員たち「先生!かっこいいです!」

「みなさんはプライドもないんですか?プロたちにはこんなことできません。指揮者と言えどもプロたちにテクニックを干渉できますか?皆さんは気分悪がらなくてはいけません!」
がくっとうつむく団員たち。
「でもプライドをすぐに作ることはできないし、このままこの方式でいきます。もう一度!」


指揮者室にいるカンマエ。そこにミョンファンが訪ねてくる。
ミョンファンいたずらっぽく「くずオケなんだって?」「一生懸命にはやる」
「それだけでできるのか?だ・か・ら、俺は振らないって言った」
ミョンファンは馴れ馴れしくソファーに座り、一人でしゃべる。「老人やアジュマや、素人集団。しかも彼らは成人で、頭も指も硬くなったし、自信もない。キャバレーの癖なんか一生直せない!分かってるじゃないか・・・なによりも、お前は配慮心がないじゃないか」
「どういうことだ?」
「この人の考え、あの人の考え、それを分からなくちゃならないのに。それが核心なのに!」

「アマチュアなんだから、褒めてあげて。。。お母さんのようにやさしくなだめながら行かなきゃならないのに、お前できないじゃないか」
「スタイルが違うだけだ」
「プロにはお前のスタイルは通用するが、アマにはどうかな?あ~あ、だからってお前の何十年のスタイルを変えられないし、もうこれは最初から間違った出会いだったんだよ。団員たちがかわいそうだ。あ。お前もかわいそうだけど」
ミョンファンを追い出すカンマエ。

カンマエは楽しい雰囲気で練習する団員を目撃します。
コヌがカンマエの言ったことを分かりやすく説明して、団員たちは笑いながらいい音をだしています。

そして、コヌを指揮者室に呼ぶカンマエ。いきなり手に包帯巻いてる。
「腕を怪我して指揮できない、2週間後には治るから公演は問題ないが、練習の間お前が指揮をして指導してみろ」
「本当に指揮をさせてもらえるんですか?」
「それらしくフォームをつけて、私の言葉をそのまま伝えればいい。私はそれを翻訳者や代理運転のようなものだと思うが、ま、指揮に見えないこともないだろう。私の言うとおりにすればお前が願っていた指揮者のさわりくらいはできるようになるだろう」

カンマエは指揮法をコヌに指導しながら、コヌだけに団員たちに伝える言葉を言う。それを分かりやすく、褒めながら団員に伝えるコヌ。



まあ、その方法でカンマエも「ま、・・・ちょっとは・・・」というお褒めの言葉。


一方市長はライバルの議員に会い、「まさか3億だまされ、寄せ集めオケで公演しようと言うのはうわさですよね?」なんていわれ、血相変えて練習場に飛び込んでくる。

「練習中だから出てください」
「水準がどうなのか、聞いてみます」
顔色変わるカンマエ。そしてピアノに向かいシューベルトの『ます』を弾きシューベルトは当時誰からも認められなかったといい
「経歴がどうのというあなたのような人のために」
「もう、若いときはそういうこともあるでしょうが・・・」
「一生そうだったんです!死ぬまで貧乏でした!ロッシーニも貧乏でした。ショパンは栄養失調、シューマンは精神病院で自殺未遂、ビバルディは貧民村で死にました。この偉大な音楽家たちを皆殺しにする人です、市長は!」
「ま、当時の暗い状況からすると・・・」
「私も貧乏でした。ありませんでした、経歴」

「ピアノがなくて、真夜中に学校で泥棒練習し、コンクールの参加費がなくて自転車や本も売りましたが落ちました。そんな私は、死ななければなりませんか?音楽する資格がないというのですか?」
たじたじしながらも市長
「私にはとりあえず経歴のある団員が必要です。それに指揮者をとってみてもチョン・ミョンファン先生のほうが経歴は・・・」
「一つや二つの差です!」とルミ。
「お前のような末端職員に言われる筋合いはない!誰のせいでこんな・・・出て行け!退職願もってこい!」
出て行こうとするルミに「座れ!」というカンマエ。
「私の職員だ!」市長
「私のコンマスです!ここにいる団員は皆私の団員です!無視するなんて許しません。この人たちを無視する権利は私にあります!私のです!市長ではなくて大統領と言えども権利はありません!」
本性出す市長。
「自信がありますか?」
「断りもなく練習室に入ってきたことから謝罪してください」
「覚書を書きなさい!公演が失敗したら、3億払うように!この乞食のような楽団にもこの指揮者が責任とるように!ああ、ついでに音楽もやめますか?」
カンマエ余裕の表情で
「足マッサージを受けたことがありますか?」
「??」
「留学中、わたしがそのアルバイトをしました。観客の反応が悪かったら一生市長の足マッサージをして差し上げますよ。もちろん音楽もやめて。よろしいですか?」



夜、いろいろ準備に忙しいカンマエとルミ。
「あの、、私のオケって言われた言葉・・・」
「オケと指揮者は一心同体だ。だから公演が成功しなかったら市長のマッサージはお前がやれ」ちょっとがっくりするルミをみてちょっとだけ鼻で笑うカンマエ。

ソリストを決めているところに帰って来るコヌ。
公演日を遅らした関係、コヌの警察復帰と重なってしまった・・・
「指揮しろトゥベンをだしに脅迫しておいて、今更お前だけ抜けるだと!?絶対だめだ。ソロはお前だ!」困ったコヌ。警察署に走り出す。
ルミは無理するなと言いますが・・・
署長に掛け合っても難しい様子・・


一方チェロのチョン・フィヨンアジュマはオケに入ったことを夫に知られてしまいます。
「どうしてオケなんかに入ったんだ!話せ!」
「だから・・・心が・・・」
「心がなんだって!?」
「もどかしくて・・・私の名前が・・・」
「早くいえないのか!」

アジュマの気持ちを聞こうともせずに理由だけ聞こうとする夫に爆発する女史。

「できない~!!」

びっくりする夫。

「だから入ったの!お義母さんが死んで、あなたの退職をいつまで待ったらいいの!
わたしはチョン・フィヨンよ!どうしてわたしがくそのかたまりなの!」
嗚咽する女史。
「話してみろって言うんだ!」気持ちの分からない韓国男子の夫をにらんで飛び出す女史。


女史の行き着いた先はカンマエとコヌの同居する家。
へべれけになっています。
驚くカンマエを無視し、ずかずかと入り込む女史。
「その顔何よ。犬のくそが入ってきて嫌なの?」
「それは仕事と関連して出てきた言葉です」
「あんた何歳?あたしの方が10歳も年上なのよ!お姉さんと呼びなさい」
そしてコヌの部屋に隠したチェロを探しに立ち上がる女史。
「あんた知ってる?あたしチェロとってもうまいのよ」

自分のチェロを聞けとくだまいてる女史。
「とても悔しかったようですが・・・ではくそと言った理由をお教えします」
チェロを弾くのをやめカンマエを見る女子。
「運指法、ビブラート、ボーイング、ぜんぶめちゃくちゃです。でもそれは練習すればどうにでもなります。でもフィヨンさんは詰まっています!」
「何が?」
「音がです。詰まっています。何か・・・もどかしい塊に押しつぶされています。それが出られなくて中でだけビンビン回っている・・・」
「あんたのせいよ」
びっくりするカンマエ。
「あんたが言ったじゃない。くその塊だって、出ろって。そうよ、私はもどかしいの。押しつぶされそうなの。私音大出身なの。でも皆狂ったって言うの。オケに入るのはきちがいだって」

「話が違うようですが・・・」

「一度だけじゃない!一度だけしたことなかった公演をするのが狂ったことなの?怒られるようなことなの?夫や子供はしたいことをして生きているのに、どうして私だけ我慢しなくちゃならないの!?どうして!?」

「家庭問題は家庭で・・・」

「わたし・・ずーっと我慢したの!10年間義母の下の世話・・・あんたそれしたことある!?本当に死にたかったわ!で、夫が解雇されそうだって我慢した、でも解雇させられたの!なんであの時我慢したか分からない!我慢しなければよかった!それから子供の入試・・・何十年も我慢したのよ!これじゃあわたしは一生オーケストラできない!どうして私だけ我慢しなきゃならないのよ!どうして!どうして!!」

「本論に戻りましょう。それが、どうして私のせいなのですか?」

「いままで全部話したじゃない!それをしようと思ったのに、あんたが全部じゃましたのよ!わたしのくそのかたまりはあんたよ!あんたのせいでこんなことになったのよ!」

嗚咽する女史。

「酔いを醒ましてからお話しましょう。その間、私はちょっと休憩します」

と言ってヘッドホンを耳に当てるカンマエ。女史追いかけてきて

「人の話が聞けないの!?これを外しなさい!や~~!!!」

無視するカンマエ・・・


女史を探す、ルミ。コヌにも連絡が取れず困っている。
カンマエが家から出てくる。ちょっと疲れた様子。
「コヌ・・かえって来ましたか?」
「中にくそがいる」
「へ?」
「チェロのくそのかたまりだ。片せ」


女史、チェロを抱いて寝ている。びっくりして起こすルミ。
「帰りましょう、アジョシが待っています」
「あら・・・もうオケの時間だわ。練習しに行かなきゃ!」
「オケ、するんですか?」
「うん、大丈夫よわたし。してもいいでしょ。コンマス様!」
ルミ、これはおかしいと夫に電話をかけるも女史奪い取る。
「もしもし!わたしよ!今空港。これから音楽しに行くの!」
電話口で夫。「お前狂ったか!?」
「狂ってないわ!冷蔵庫におかずがあるからそれ食べて・・・」
「帰ってきたらただじゃ置かないからな!」
その電話を奪い切ってルミ。
「アジュマ、どうしてこんなことするの!?」
「私の名前はチョン・フィヨンよ!だれがアジュマよ!」
びっくりルミ。
「どうせこうなったんだから、一度してみたかった公演するって言うのに、どうしてさせないのよ!あなたがオケに入らせてくれたんじゃない!終わったら帰って謝るんだから関わらないで!」

ルミ、足元おぼつかないフィヨンに靴を履かせて
「ここのコヌの部屋に隠れていたらいいですよ。灯台下暗しって言うじゃないですか」



そして練習場に現れるフィヨン。何事もなかったようにカンマエも登場。
そこに入ってくるコヌ。
「ソロはコヌがします。どうなった?」
「すみませんでした。署長にも談判したんですが・・・公演は抜けなければなりません・・・」
謝るコヌ。
しかし
「公演レパートリーはこのままで行きます!もし公演が失敗したらお前のせいだ。この人たちがご飯も食べず寝ないで練習したものをお前が全部壊すんだ!公演日に会おう。待っている」
困ったコヌ。



次回

あ、もう本番・・・
イドゥンちゃんも登場。
ボケがでちゃうキム老人。
夫にとっ捕まる女史。
ルミの発病。









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